歯周病治療

歯周病について

歯周病治療の診療方針

歯周病の原因は、歯に付着した細菌の塊である『歯垢』であり、歯垢を取り除かなければ、歯周病の進行を食い止めることは出来ません。そこで、歯周病の治療は、大元の原因である歯垢や歯石を取り除く『歯周基本治療』に重きをおきます。
これは、患者さん自身がおこなう『セルフケア(ブラッシング)』と、歯科医院でおこなう専門的な『プロフェッショナルケア』がセットになっています。

歯周病を悪化させる原因は歯垢だけでなく、喫煙や糖尿病などいろいろあります。
歯周病の原因を一つひとつ取り除く治療全体が、『歯周基本治療』になります。
歯周基本治療は、患者さん自身が軽度の歯肉炎の段階でも、中等度以上、あるいは重症に進行している人にも共通する治療です。歯肉炎や軽い歯周病なら汚れ(歯垢、歯石)を取り除くプロフェッショナルケアを主体とした『歯周基本治療』だけで治ることもあります。

歯周病症状の
段階について

軽度歯周病

見た目歯茎が腫れて赤くなります
痛み痛みは感じないことが多いです。
日常生活の支障ブラッシングの際に出血します。

中等度歯周病

見た目骨が更に溶かされていくため、歯に隙間が出来たり、歯が長くなったようになります。
痛み骨が溶けてしまうことで、歯周ポケットが4mm〜6mm程度まで広がり、ブラッシング時に痛みがあります。
日常生活の支障歯の動揺や、噛みにくいなどの症状がでます。

重度歯周病

見た目歯根に大量の歯石が付き、歯肉は下がり歯根が見えてきます。また歯肉は赤く腫れていて、歯と歯肉の境目からは膿がでてきます。
痛み歯茎が痛みます。
日常生活の支障・口の中がネバネバする
・口臭がきつくなる
・歯がグラグラして噛めない。歯茎から血や膿が出る
・歯と歯の隙間があいてものがはさまりやすくなる

歯周病・歯肉炎について

歯周病

歯周病とは、歯を支える歯ぐき(歯肉)、歯槽骨(歯を支える顎の骨)、歯根膜(歯と歯槽骨をつなぐ組織)などの歯周組織が、お口の中の歯周病菌によって炎症し、徐々に破壊されていく病気です。

症状

この病気のやっかいなところは、初期の頃はほとんど症状らしい症状がないこと。そのため「沈黙の病気」とも言われます。

初期の頃は歯ぐきの腫れや出血という症状が出るものの痛みはないため、放置してしまいがち。しかし放置して病状が進めば歯を支える歯槽骨にまでダメージが及び、最終的には歯槽骨が溶けてなくなり、歯が抜けてしまうのです。

歯ぐきの出血が多い、歯ぐきが減った(下がった)、噛むと歯が揺れる・・・といったわかりやすい症状が出る頃にはかなりの重症だった、ということも少なくありません。

歯周炎

歯肉炎とは、歯肉(歯ぐき)が炎症を起こした状態です。

歯肉炎は主に、歯垢の蓄積、すなわちプラーク細菌が歯の周辺や表面、歯と歯の間といったハブラシが届きにくい部分に絶えず付着することより引き起こされます。このプラーク細菌によって歯ぐきが炎症を起こし、赤く腫れてしまいます。

症状

歯ぐきの赤みや腫れ出血が起こりやすくなります。特に、歯磨きの時、フロスの使用時、りんごのような固い食べ物を噛んだ時に出血が見られます。

歯周病になる原因とは

歯周病になる原因とは

歯周病とは、歯垢の中の細菌によって歯肉に炎症をひき起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしていく病気のことです。

歯垢は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。これはブラッシングだけでは取り除くことができません。この歯石の中や周りに更に細菌が入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続けます。

歯周病になりやすい人とは

  • 糖尿病
  • 喫煙
  • 歯ぎしり、くいしばり、かみしめ
  • 不適合な冠や義歯
  • 不規則な食習慣
  • ストレス
  • 全身疾患
    (糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常)
  • 薬の長期服用
  • 部分的に歯がない
    (歯がある方で噛むため負担が増加し、歯周病を部分的に進行する)
  • 両親が若い時から入れ歯だった
  • 口で呼吸することが多い
  • 免疫抑制剤を飲んでいる、あるいは免疫低下の状態

歯周病と全身疾患について

炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させます。
炎症性物質は、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせたり(糖尿病)、早産・低体重児出産・肥満・血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)にも関与しています。

また、歯周病菌のなかには、誤嚥により気管支から肺にたどり着くものもあり、高齢者の死亡原因でもある誤嚥性肺炎の原因となっています。歯周病菌のひとつP.g菌(Porphyromonas gingivalis)がもつ”ジンジパイン”というタンパク質分解酵素はアルツハイマー病悪化の引き金をもつ可能性が示唆されています。

歯周病で抜歯を行った方が良いケース

  • 改善が見込めない重度の歯周病に罹患している場合
  • 歯の周囲の骨が溶けて動揺が著しく、歯が病的に移動していたり、固定をしたりすることが不可能な場合
  • 修復できない歯根破折
  • むし歯が歯冠だけでなく歯根にまで深く進行している場合
  • 根の病気(根の先端に膿が溜まる)が進行し、根管治療や根尖切除術を行っても改善しない場合
  • プラークコントロールが困難であったり、妨げたりしている場合

歯周病のセルフチェック

  • 朝起きたときに、口のなかがネバネバする
  • 歯みがきのときに出血する
  • 硬いものが噛みにくい
  • 口臭が気になる
  • 歯肉がときどき腫れる
  • 歯肉が下がって、の間にすきまができてきた
  • がグラグラする

歯周病の予防について

歯科医院でできること

歯石やバイオフィルムを除去することにより、歯周病菌を減少させ、歯周病を予防します。

自宅でできること

歯科医院での定期検診の際に、ご自身でのケア方法をお伝えします。

歯周病の治療法

歯周病の治療法

スケーリングについて

スケーリングとは、歯に付着した歯石やプラーク(歯垢)を専用の器具で除去する歯科治療です。

スケーリングの必要性

歯石は歯垢が硬くなった物質で、歯磨きで落とすことは困難です。
歯石には毒素はありませんが、細菌が繁殖して歯肉を腫らしたり、歯の周りの骨を溶かす歯周病の原因になります。

治療で期待できる効果

虫歯菌や歯周病菌は、歯垢・歯石のような汚れが存在していないと、歯に定着することができません。
スケーリングによって汚れが一掃されれば、細菌が住みにくい環境が整い、虫歯・歯周病のリスクも低下します。

歯周組織再生療法

歯周組織再生療法

歯周組織再生療法

歯周組織再生療法は、歯周病によって失われた歯周組織(歯肉や歯槽骨など)を再生させる治療法です。
歯周病の進行を防ぎ、歯の機能や見た目を回復させることを目的としています。

歯周外科治療
(フラップ手術)

歯周外科治療(フラップ手術)

フラップ手術とは

基本治療で一部ポケットの深さが改善されず、ポケット内で細菌が生息し、ブラッシングで除去できない状態や、歯周病の進行が進んでしまった状態に対して外科的にポケットの深さを減少させる手術があります。

また、特殊な材料を用いて部分的に失われた骨を再生させる手術(再生療法)を行う場合もあります。手術はそれぞれの病態にあった方法が適応されます。 ポケットが改善されれば、メインテナンスに移行します。

メインテナンスについて

診療時間

朝7時からノンストップで診療している歯医者です。 仕事前やお昼休みにお立ち寄りできます。

診療時間
7:00-17:30
休診日
木曜日/日曜日/祝日
※祝日のある週は木曜日も診療
【▲】
土曜日は7:00〜15:00
診療時間
7:00~17:30

24時間受付可能

ご予約・ご相談はお気軽に!

072-288-7227

アクセス

北野田駅から徒歩15分の
北野田にしお歯科クリニック
〒599-8123 大阪府堺市東区北野田902−1
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